植毛の術式にはFUT法とFUE法があります。
周囲に植毛がバレにくいのはどちらの術式か知りたい方は必見です。
FUT法とFUE法の２つの術式は、後頭部のドナー採取方法が異なります。
つまり、どちらの施術の方が周囲から後頭部の施術跡がバレないかを比較したわけですが、
ズバリ結論は
・短期目線ならFUT法
・長期目線ならFUE法
となります。
どちらかの術式が「これ一択！」とか「万能！！」というわけではなく、目的（短期目線か長期目線か）によって選択が異なります。
短期目線ならFUT法
植毛手術を受けたあと、数週間の短期間に後頭部の採取部がバレにくい施術方法はFUT法になります。
FUＴ法のドナー採取方法はメスにより横長の帯状に頭皮を切り取ります。
縫合後は横線の傷ができますが、傷の縦幅は1ｍｍ～広くても１0ｍｍくらいと短いため植毛直後からノーメンテで周囲の毛髪で容易に隠すことが可能です。
ＦＵＥ法は植毛する本数にもよりますが、ドナー採取部は一定面積を刈り上げる必要があるため、ツーブロックなど髪型でカバーするか部分ウイッグを使用することとなります。
ツーブロックなどのあえて刈り上げる髪型をすることで、植毛のためではなく、ヘアスタイルとして刈り上げた風を装いカモフラージュするのが狙いですが、年代や職種でかなり限定されてしまう作戦です。
カモフラージュのつもりが悪目立ちするしてしまうと、一気に周囲バレ率が高まります。（私の職場である金融機関では、刈り上げ面積の大きい”攻めたツーブロック”は、年齢問わずNGな所が多いはずです。）
また、部分ウイッグは自毛ではないため、髪質や密度（ウイッグ部分だけやけに濃いなど）に違和感が生じ、周囲にバレるリスクがあることから、手術直後の短期的な目線で周囲にバレにくいのはFUT法に軍配があがります。
長期目線ならFUE法
FUE法は採取する後頭部を刈り上げ、パンチとよばれる筒状の刃物で毛根ごとくり抜いてドナー採取します。
くり抜いたところは米粒のように白い点状の傷痕が残ります。
しかし、FUT法のように横線の傷はできず、医師がくり抜く範囲を上手く散らばらせれば、米粒状の傷は目立ちにくいことから、FUT法よりも髪型の自由度は高く長期目線でみて周囲からバレにくいです。
例えば、FUT法は横線の傷が残りますので、坊主や短めの刈り上げといった髪型をすると傷がバレてしまいますが、FUE法は比較的ごまかしがききます。
なお、注意したい点は、FUE法も「無傷」ではなく前述のとおり「米粒のように白い点状の傷痕が残る」ということです。採取する面積が狭く、かつその範囲で高密度にドナー採取すると、そこだけ異様にスカスカな非常に不自然な状態となります。
FUT法の横線傷の方がバレた場合は「（植毛以外の）手術の跡なんだ～」等の言い訳もできますが、上記のようにFUE法により局所的に高密度でドナー採取したことでできるスカスカの後頭部は、ちょっと上手い言い訳がみつかりません。
FUE法は髪型の自由度が高いため長期目線でバレにくいのですが、その前提として適正な密度でドナー採取してくれるクリニックで受けたFUEに限定しての話となります。
まとめ
FUT法とFUE法について、どちらがドナー採取部の後頭部の手術バレがしにくいかは、長期目線か短期目線かで選択肢が変わってきます。
植毛を受ける際、自分が重要視するほうを選択することで、植毛が周囲にバレない確率が高まります。
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