FUTとFUE、植毛バレしたくないサラリーマン目線で徹底解説!

植毛手術方法

植毛とは、薄毛箇所に男性ホルモンの影響を受けにくい後頭部の毛髪を移植する手術です。
毛髪の総体は変わりませんが、薄毛を目立たなくするのに効果的です。

植毛には複数の手術方法があります。大きく分けて「FUT法」と「FUE法」と呼ばれる二種類の方法です。

この記事では以下のことを知ることができます。

・「FUT法」と「FUE法」の概要およびメリット・デメリットについて※
・自分に合う手術方法について

※時間のない方は、本記事の「まとめ」に各施術方法のメリット・デメリットを一覧化しましたのでそちらをご覧ください。
※この記事におけるメリット・デメリットは、「FUT法」と「FUE法」における一般的なものとなりますが、医師・クリニックによっては異なる場合があります。

”周囲に植毛したことをバレたくないサラリーマンが植毛するなら…”の視点に重きをおいた内容になっています。

どちらの手術方法が自分にマッチするか、ぜひこの記事を参考にしてください。

FUT(エフユーティー)法

FUT(Follicular Unit Transplantation=毛包単位植毛)法は、メスを使ってドナーとなる後頭部の頭皮を切り取り、そこから毛包単位で株分けを行った後に移植部に植える施術方法です。頭皮を切り取とられた後頭部は縫合します。
切り取る範囲は、縦1~2cm程度、横は植毛する量によりますが10~20cm程度です。

FUT法のメリット

FUT法のメリット
・手術直後に周囲にばれにくい
・坊主頭にせず大量の植毛が可能
・ドナーロスが少ない
・費用が安い

手術直後に周囲にばれにくい

手術直後1週間くらいがもっとも周囲バレのリスクが高い期間です。特に見た目でバレやすいのは移植部分とドナー採取部分です。
FUT法はドナー採取部の後頭部頭皮を横線状に切除します。切除する部分は手術時に刈り上げますが、刈り上げの横幅はあるものの縦幅短いため、周囲の髪で簡単に隠すことがでます。
手術直後の後頭部の不自然さが最も少なく、周囲バレしにくい手術方法といえます。

坊主頭にせず大量の植毛が可能

よくネット上の植毛体験談や動画などで丸坊主にして植毛手術を受けている人を見かけます。

これは、植毛したことを周囲にバレたくないサラリーマンにはできない選択ですよね。
丸坊主で植毛をするメリットは、後述するFUE法において大量の植毛をする際に都合がよいからです。

FUT法はFUE法に比べより狭いドナー採取範囲で一度に大量の毛根を採取できることから、丸坊主にせず大量の植毛をしたい場合はFUT法がおすすめです。

ドナーロスが少ない

ドナーロスとは、植毛でドナーを採取する際の毛根の切断を意味します。
途中で切断された毛根は植毛しても生着しないため、植毛においてドナーロスを少なくすることが肝要です。
頭髪は頭皮の中で毛根からカーブを描いて生えています。
FUT法は切り取った頭皮から、電子顕微鏡を使い手作業で毛包を切り分けます。そのため毛根が傷つきにくく、ドナーロスを抑えることができます。

費用が抑えられる

植毛の料金体系はクリニックによって異なりますが、国内ではFUT法の方がFUE法と比べて安く、費用を抑えることができます。
以下はFUTで植毛する場合の概算金額です。(クリニックによって詳細は異なります。)

基本料:なし、1株:660円~800円
例えば1,000株(1株につき頭髪約2本=約2,000本)をFUTで植毛すると
66万円~80万円が費用の目安となります。

FUT法は医師がメスで一気にドナー採取し、複数の看護師が株分けを行います。こう聞くとFUT法のほうが一見人件費が多くかかりそうですが、FUEは医師が専用器具で全ての移植株を採取することから時間がかかり、総体的にはFUEの方がコスト高になるようです。

FUT法のデメリット

FUT法のデメリット
・後頭部に横線の傷ができる
・術後に痛みが伴う
・対応できる国内クリニックがFUEに比べて少ない

後頭部に横線の傷ができる

FUT法最大のデメリットといえるのが、後頭部に横線の傷ができることです。
メスで切り取った後頭部の頭皮は縫合されますが、縫合した傷痕には毛が生えず傷が完治した後も傷痕は残ります。周りの髪の毛で隠すことは可能ですが、短めの刈り上げ坊主だと傷痕がバレる場合がありることから髪型の自由度は制限されることとなります。

「俺は短髪や坊主にすることは生涯ない。」という方は問題ありませんが、目立つ傷が無いにこしたことはありません。そこで、FUT法で出来る横線の傷をできる限り小さくする「トリコフィティック縫合法」と呼ばれる縫合技術があります。この縫合法で縫合すると、切開した部位や大きさ、体質などで多少の個人差はありますが、傷痕は幅1~2mmとかなり目立たなくなります。

術後に痛みが伴う

FUT法はメスを使ってドナー採取部である後頭部の頭皮を切除しますが、手術中は局所麻酔が効いているため切開の痛みは感じません。

しかし、手術後数時間で麻酔がきれると縫合した部分に痛みを感じます。
痛みを回避するには、麻酔がきれる前にクリニックから処方される痛み止めを服用すれば問題ありません。なお経験上、痛み止め薬を処方された日数(3日分)以降にも痛みを感じることがありましたので、クリニックに相談のうえ可能であれば、もう数日分の薬を追加で処方してもらった方が精神的にも安心です。

また、痛みとは異なりますが、頭皮を縫い縮めているため、後頭部に突っ張りや痺れの感覚が残る場合がありますが、数か月~長くても1年程度で気にならなくなります。

FUT法が対応できる国内クリニックが少ない

国内ではFUT法が可能なクリニックがFUE法に比べて少なく、手術までに時間がかかる場合があります。

クリニックによっては手術まで3年待ち(2022年7月時点)のところもあるため、FUT法での植毛を希望する場合は計画的なスケジューリングが必要となります。

以上から、FUT法は次のような人にオススメです。
・植毛手術直後の植毛バレを防ぎたい(後頭部の手術あとがバレたくない)人
・費用を押さえたい人
・一回で大量の植毛を行いたい人

FUE(エフユーイー)法

FUE(Follicular Unit Extraction=毛包単位くり抜き)法は、パンチと呼ばれる専門器具を使いドナー採取部となる後頭部から毛根をくり抜き移植部に植える施術方法です。

FUE法のメリット

FUE法のメリット
・短髪でも傷痕が目立ちにくい
・術後の痛みが弱い

短髪でも傷痕が目立ちにくい

FUE法はFUT法のように横線の傷痕ができないため、FUE法を適切に行った植毛は、FUT法の植毛よりも短髪にした際に傷が目立ちません。
長期的な目線で植毛(の傷)が周囲にバレにくいのはFUE法となります。FUT法の傷があると難しい短髪や刈り上げといった髪型も可能となります。

なお、これはあくまでも「FUE法を”適切”に行う」ことが前提です。
不適切なFUE法での手術とは、大量のドナー採取を狭い範囲で行い、その部分だけ白い瘢痕が高密度にでき悲惨な状態となります。
これでは短髪どころか長めの髪にしても後頭部がスカスカとなります。

術後の痛みが弱い

FUE法は専用器具のパンチで毛根をくり抜きます。
1,000株くり抜けば1,000か所くり抜きの傷ができますが、直径1mm程度のパンチでできる傷は当然小さく、痛みという主観的な感覚の比較となりますが、一般的にFUE法の術後の痛みはFUT法と比較すると弱いといわれます。

実際にウエタはFUT法もFUE法も経験済みですが、FUE法の術後の痛みは全く気になりませんでした。

サラリーマンが周囲バレせず植毛する際に、手術後の職場復帰は気を配らねばならないタイミングの1つですが、その際に術後の痛みを気にすることなく職場で振舞えるのは大きなメリットです。

FUE法のデメリット

FUE法のデメリット
・ドナーロスが多い
・費用が高め

ドナーロスが多い

FUE法は専用器具のパンチで毛根をくり抜きますが、直径1mm程度の細いパンチで盲目的にくり抜くと、頭皮の下に斜めに生えている毛根を切断してしまう危険性があり、FUT法に比べてドナーロスが多いといわれています。
毛根が切断された株を移植しても、正常な長くて太い髪は生えてきません。

なお、以前のFUE法では、毛根の切断率が約20%~50%でしたが、最近では約5%~8%程度まで下がり進化しています。ただし、どこのクリニックでもよいというわけではなく、FUE法に熟練した医師による施術であることが条件となります。

費用が高め

FUEの手術費用はFUTに比べて5割ほど高いようです。
以下はFUEで植毛する場合の概算金額です。(クリニックによって詳細は異なります。)

基本料20万円、1株900円~1,000円
例えば1,000株(1株につき頭髪約2本=約2,000本)をFUEで植毛すると
110万円~120万円が費用の目安となります。

なお、ほとんどのクリニックでキャンペーン価格やモニター割引を行っており、実質的には定価より安くなることがあります。
また、クリニックの無料カウンセリングでタイミングにもよりますがホームページの掲載金額よりも更に割安な金額を提示されることもありますので、必ず複数のクリニックで事前カウンセリングを受けることをお勧めします。

以上から、FUE法は次のような人にオススメです。

・長期にわたって植毛バレを防ぎたい、髪型の自由度を重視する人

・術後の痛みで仕事に支障をきたす可能性を極力排したい人

まとめ

FUT法とFUE法のどちらを選ぶかは、手術を受ける人が何を重視するかで決まります。
それぞれの手術方法のメリット・デメリットを理解することで、自分にマッチする方法が必ず見つかります。

比較項目FUT法FUE法
手術直後の
後頭部の傷の隠しやすさ

・周囲の毛で容易に隠せる

・ヘアシートの使用やツーブロックなどの髪型を工夫が必要
手術から数か月以降の
後頭部の傷の隠しやすさ

・メスによる横線の傷痕が残る
・坊主や短く刈り上げた髪型はNG

・パンチによる米粒状の傷痕が残る。
・適切な範囲でドナー採取すれば短髪でも目立たず髪型の自由度は高い
1度に植毛できる量
・大量の植毛が可能

・大量の植毛には向かない
定着率
術後の痛み
・3日~1週間程度は痛みを感じる
・後頭部に突っ張り感や痺れを感じることがある

・術後直後でも痛みはほとんど感じない
対応できるクリニック
・国内では数店舗のみ施術可能

・国内のほぼ全ての植毛クリニックで施術可能
費用
・1,000株の概算:66万円~80万円

・1,000株の概算:110万円~120万円



この記事を書いた人
現役FP うえた

30年以上薄毛に苦しみ、効果のない薄毛対策に「時間」と「お金」を奪われながらも、AGA治療と植毛で薄毛を卒業した金融系サラリーマン。

現役ファイナンシャルプランナーであり、人事労務部署の勤務経験も豊富です。

薄毛改善について、お金や人事労務の側面からプロとして有益な情報をお伝えします。

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