植毛で失敗する具体的な行動パターンを紹介。失敗の原因と対処法まで完全解説

植毛手術方法

「フサフサの頭になりたくて植毛をしたのに、失敗した…」

ネット上でこのような書き込みを見かけることは少なくありません。

植毛を失敗すると、時間・手間・お金・既存毛を失ってしまいます。
失敗した植毛の修正手術となれば、更にこれらが追加必要となり、大ダメージを被ります。


そこで今回の記事では、高確率で植毛に失敗する具体的な行動の紹介と、そこから分かる植毛失敗の原因と対処法について解説いたします。

うえた
うえた

植毛で失敗したくない方は、本記事で紹介する行動は全力で回避しましょう。
そうすれば、植毛の結果に不満を感じること無く、失敗を防ぐことが出来ます。

この記事でわかること
  • 植毛で失敗する具体的な行動パターン7選
  • 植毛で失敗しないための対処法
  • 植毛失敗の定義
  • 植毛失敗の主な原因2選とその対処法
    • 植毛の理解不足による期待値のズレ
    • 植毛クリニックの選択ミス

植毛で失敗する具体的な行動パターン

1度の手術で生え際を下げすぎる

薄毛や元々おでこが広い方は、おでこを狭くする目的で生え際を下げるための植毛をすると思います。

植毛は1度の手術で植えられる密度に限界があります。
1㎠に植え付けできるドナーは40グラフト程度が限界と言われており、仮にそれ以上の密度を植毛したとしても生着率は下がるとされています。

1度の手術で生え際を下げすぎると、生え際の植毛部分の面積が広くなる=密度が低い部分が広くなるため、髪をあげた状態などでは生え際がスカスカな印象となってしまいます。

クリニックの提案を超えて植えれるだけ植える

「せっかく植毛手術を受けるので、お金に糸目はつけません。後悔もしません。先生、薄毛の場所が全て埋まるよう植えれるだけ植えてください!」

このオーダーでは間違いなく失敗します。

薄毛部分にとにかく目いっぱい植毛するとどうなるでしょう。
ドナーを取ってきた後頭部はスカスカになり、植え付け部分も高密度を狙いすぎると生着率が下がり不満足な結果となります。

また、AGAは進行性です。数年後に再植毛をしたくても前回ドナーを使いすぎて断念しなくてはなりません。

植毛手術は「生えている場所の毛髪」を「生えていない場所に移植」する、毛髪の再分配を行う行為です。

必要最小限のドナー数でいかに薄毛に見えないよう効果的に再配分(デザイン)するかが、ドクターの腕の見せ所です。

特に「植毛は最初で最後」と決めて受ける方は植毛本数を欲張ってしましがちですが、クリニックの提案と大きく逸脱するような要望は失敗へまっしぐらです。

植毛後は短髪スタイルが希望なのにFUTで手術する

FUTは植毛手術の方法の1つで、ドナー採取に後頭部の頭皮を切り取り縫合するため、後頭部に幅1~3mm程度の横線の傷跡が白く残ります。

優れた技術のクリニックでは、きれいに縫い合わせるた周りの髪で傷跡は完全に隠れますが、スポーツ刈りや坊主など短髪のヘアスタイルではFUTの傷跡は目立ちます。

大量の植毛をFUEで手術する

FUEは植毛手術の方法の1つで、ドナー採取の後頭部からパンチと呼ばれる器具で毛根をくり抜くため、後頭部にはくり抜いた数だけ米粒状の無毛部が傷跡として白く残ります。

米粒状の白い傷跡は少なければ目立ちませんが、後頭部の特定の範囲からFUEで大量にくり抜くと、FUTよりも後頭部の毛髪の密度が下がり後頭部がスカスカとなります。(FUTは一本線の傷で縫い縮めるため後頭部の毛髪の密度への影響は少なくなります。)

FUEはFUTのように横線の傷跡ができないことから、植毛後のヘアスタイルの自由度が高い(短髪が可能)といったメリットがあります。

しかし、このケースのように後頭部の狭い範囲で大量のくり抜きを行うと米状の傷跡が密集し、短髪にすると異様な傷跡が出現しFUEのメリットである「傷跡が目立たない」が失われてしまします。

※坊主でFUEを行えば採取する場所を散らせますが、サラリーマンが周囲にバレないためには坊主頭で手術を受けることは非現実的です。

AGA治療を継続したくないから植毛する

植毛は薄毛改善の強力な手段の一つですが、薄毛の原因がAGAの場合、「薄毛の完治」を目的に植毛を行うと失敗する可能性があります。

なぜなら、AGAは進行性です。植毛をすれば移植毛はAGAの影響を受けず生え続けますが、移植毛以外の毛髪はAGAの進行が止まらない限り抜け続けるからです。

AGA治療薬を服用あるいは塗布されている方は、植毛しても薄毛の進行が止まるわけではないので治療は継続する必要があります。

うえた
うえた

なお、薄毛の進行が止まっていれば治療の継続は不要ですが、いつ止まるかは誰にも分かりません…。
植毛後もAGA治療は継続するべきだと考えます。

植毛後すぐの発毛を期待する

移植毛が伸びるまでには時間がかかるため、植毛後すぐに発毛を期待すると期待ハズレに終わります。

移植毛は、既存の頭髪と同じように植毛後そのまま伸びるわけではなく、ほとんどの移植毛は植毛後3カ月程で一旦抜け落ち、その後発毛が見られるのが5~6カ月目頃となります。

移植毛が戦力となり実際にヘアスタイルを楽しめるようになるのは更に半年先ほどの約1年後以降となります。

1か所のクリニックで即決する

植毛手術を受けようと決心した方は、まずはネットで各植毛クリニックのWebサイトや植毛体験談が掲載されている掲示板サイト、医師監修による植毛クリニック比較サイトなどを隈なく調べることでしょう。

ここまではOKです。しかし問題はここからです。

植毛希望者はネット情報を十分吟味して「唯一ここだ!」と思える植毛クリニックを1つに絞り、事前カウンセリングを受けに行きます。

当該クリニックの対応は非常に良くトントン拍子で話が進み、気が付けばカウンセリング同日に同クリニックで手術することを即決し、植毛手術を受けたとします。

この場合、残念ですが高確率で植毛に失敗します。

なぜなら、1か所のクリニックで即決してしまうとクリニックの比較検討が十分出来ず、自己のニーズに最も合ったクリニックを選べない可能性があるからです。

「いやいや、事前にネット情報で十分比較検討したから大丈夫!」と思いがちですが、「自分自身の頭部に関する治療内容(植毛本数・植毛デザイン・手術時期etc…)」はどんなに探してもネットには出てきません。

要するに、ネット情報だけでは自己の治療内容を前提としたクリニックの比較検討に限界があるということです。

その結果、植毛後に「別のクリニックの方が良かった」と後悔する確率が高くなります。

植毛で失敗しないための対処法

ここまでは植毛失敗の具体的な行動パターンをご紹介しました。

続いては植毛で失敗をしないための対処法について解説します。

植毛失敗の定義

まずは、植毛失敗を回避する対処法を解説する前提として、何をもって植毛が失敗したとするのかを明確に定義したいと思います。

上記の具体的な失敗パターンを踏まえ、ウエタが考える植毛失敗の定義はこうです。

植毛失敗の定義

植毛結果が患者の希望するイメージと悪い方にかけ離れた場合

では、この定義を基になぜ失敗が起こるのか、主な原因とその対処法をご紹介します。

【原因①】植毛の理解不足による期待値のズレ

植毛の結果について、たとえ同じ結果となっても、人によって成功と感じる人と、失敗と感じる人がいます。

例えば、ある人が植毛をして、周りの100人が100人とも「この植毛は大成功な仕上がりだ」と感じても、植毛をした当人が希望したイメージ以下の仕上がりだと感じた場合、植毛を受けた本人は「この植毛は失敗だ」と感じるでしょう。

これは植毛の理解不足、特に「植毛の限界」についての理解不足により、植毛に対する期待値が上がりすぎていることが原因です。

言い換えると植毛に誤った期待を抱いているからとも言えます。

【原因①の対処法】植毛の限界を理解する

植毛手術は薄毛治療として確実性の高いものですが、万能ではありません。

植毛に対して誤った期待を抱くことを防ぐには、植毛の限界(リミット)をしっかりと理解する必要があります。

植毛の限界(リミット)
  • 植毛による頭髪の総数は変わらない=ドナーとなる毛髪には限界がある
  • ドナー採取部の後頭部に傷跡ができる
  • AGAの進行を止める効果はない
  • 植毛手術方法の「FUT」と「FUE」にはメリット・デメリットがある
  • 移植毛が伸びるのに時間がかかる

植毛は魔法ではありません。

植毛の限界を理解することで、初めて現実的な植毛治療をイメージすることが出来ます。

【原因②】植毛クリニックの選択ミス

植毛失敗に至る原因の1つは、植毛を受ける患者側の植毛に関する知識不足が問題でしたが、もう1つの原因は植毛クリニック側に関係があります。

植毛を受ける側が植毛の限界を理解し、期待値も適正のうえ植毛手術を受けたにもかかわらず、さっぱり生えない、生えても密度不足、生え際のデザインに違和感、ドナー傷が目立つ等、明らかな失敗を被ることがあります。

これは多数存在する植毛クリニックの中には残念ながらレベルの低いクリニックが存在し、そのようなクリニックで手術を受けることで失敗が引き起こされます。

レベルの低い植毛クリニックの特徴
  • 技術力が低い
  • 提案力が低い 
  • 患者本位でなくクリニック本位→患者が出せる金額で手術内容を決める

【原因②の対処法】複数の植毛クリニックで事前カウンセリングを受ける

このような後悔をしないための唯一の方法は「複数事前カウンセリングの活用」です。

複数事前カウンセリングの活用は、ローコスト・ハイリターンで植毛クリニック選びの精度が飛躍的に高まるので、必ず行うようにしましょう。

「植毛クリニックが多すぎて複数カウンセリングが受けきれない!」とお嘆きの方、ご安心ください。
うえた厳選の植毛クリニックに的を絞れば、各クリニックの事前カウンセリング全て受けても調整次第でわずか1日で完了します。

また、複数カウンセリングの効率的な受診方法はこちらの記事で詳しく解説しています。植毛の成否を別けると言っても過言でない植毛クリニックの比較検討が、この方法ならたった1日でこれ以上ないほどしっかり出来ます。

忙しいサラリーマンにとって、効率的な方法を選んでいきましょう。

まとめ

●植毛が失敗する行動パターン7選

  • 1度の手術で生え際を下げすぎる
  • クリニックの提案を超えて植えれるだけ植える
  • 植毛後は短髪スタイルが希望なのにFUTで手術する
  • 大量の植毛をFUEで手術する
  • AGA治療を継続したくないから植毛する
  • 育毛後すぐの発毛を期待する
  • 1か所のクリニックで即決する

●植毛失敗の定義

 「植毛結果が本人の希望するイメージと悪い方にかけ離れた場合」

●植毛失敗2つの原因と対処法

原因対処法
植毛の理解不足による
期待値のズレ
植毛の限界(リミット)を
しっかりと理解する
植毛クリニックの
選択ミス
複数の植毛クリニックで
事前カウンセリングを受診する

今回の記事を読むことで、植毛の失敗を格段に防ぐことができます。

時間とお金とドナー株は有限です。植毛の失敗は全力で回避しましょう。

この記事を書いた人
現役FP うえた

30年以上薄毛に苦しみ、効果のない薄毛対策に「時間」と「お金」を奪われながらも、AGA治療と植毛で薄毛を卒業した金融系サラリーマン。

現役ファイナンシャルプランナーであり、人事労務部署の勤務経験も豊富です。

薄毛改善について、お金や人事労務の側面からプロとして有益な情報をお伝えします。

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