「植毛を検討しているけどイメージできないことが多くて不安。」
「リアルな植毛体験談が知りたい。」
「実際の植毛後の経過が見てみたい!」
植毛に興味のある全ての方が気になるテーマですよね。
本サイトでは、薄毛改善の中で「植毛」が最も発毛の確実性が高い対処法であると位置付けています。
そこで論より証拠。
筆者うえたが実際に植毛を経験してから1年間の経過をご紹介します。
これから植毛を受けようか迷っている方も、植毛手術直後で自身の今後の経過が気になる方も必見です。
本記事を読むことで植毛後の日常生活の過ごし方はもちろん、心情も含めて植毛後の疑似体験ができます。
うえたは今まで4回植毛を行いました。
今回の記事では1番最初に受けた植毛の経過を日記風にご紹介します。
すぐに植毛前と植毛1年後の結果を比べて見たい人は、ここをクリックしてジャンプ。
植毛前の画像
この写真の時点で、AGA(男性型脱毛症)治療薬の「フィナステリド」と「ミノキシジル」を長年使用している状態です。ご覧のとおり生え際のような前頭部には薬の効果は限定的です。
現状維持はできても、おでこを狭くするほどの発毛効果はAGA治療薬にはありません。
ちなみに、おでこの広さは指5本分がすっぽり入る広さです。
全力で前頭部の薄毛を隠していますが、前髪にボリュームが無く、髪が割れて無毛の頭皮が透けて見えてしまっています。
うえたの1回目の植毛データ
手術方法 | FUTとFUEの混合手術 |
ドナー数(FUT) | 約1,300グラフト |
ドナー数(FUE) | 約100グラフト |
植毛範囲 | 前頭部(生え際に沿って横 16cm×奥行2cm=約32c㎡) |
植毛密度 | 約40グラフト/1c㎡ |
植毛経過
植毛手術当日(手術中)
■朝9時クリニックに到着
手術の同意書を記入し直ぐに植毛デザインの最終確認。
生え際を少しでも下げたいとドクターの書いたデザインの修正をお願いする。
何度か書き直しを行い最終的には希望どおり2cm下げたデザインで決定。
ドクターからは「出来るだけ善処しますよ」と苦笑される。
■9時半ころ手術開始
初めに移植毛を採取する後頭部を部分的に刈上げてもらう。
結構大胆に刈り上げてる感じ。刈上げ部分は周りの髪の毛で隠れる予定。そのため4cmは伸ばしてきてほしいとクリニックより事前に指示がある。
麻酔をプスプスと7~8回注射。結構痛い。
しかし痛いのは初めの数本だけ。すぐに効き始め感覚が無くなる。
最初にFUE法でパンチと呼ばれる機械を使い毛根をくり抜く。
その後FUT法でドナー部の頭皮をメスで切除。痛みはないが梨を切るような感覚。ゾリゾリと切り刻まれる感じを味わう。
その後昼食を挟み午後4時頃まで植え付け作業を行い無事終了。
手術後の頭は包帯でぐるぐる巻きのため、ニット帽をかぶり宿泊先のホテルへ。
FUTやFUEとは植毛手術の方法のことです。
うえたは1回の植毛手術で2種類の手術方法を同時に行いました。
FUTとFUEの詳しい説明はこちら。
植毛手術当日(手術後0日目)
■ホテル到着
ホテルで一休み。麻酔がきれてきたのかドナー部の後頭部が激しく痛みだす。
痛くなる前に飲むはずの鎮痛剤を痛くなってから慌てて飲む。
就寝時は結構悩む。ドナー部に枕が当たり痛いので、タオルを丸めたものを首の下に置き首枕をつくる。ドナー部がベッドに触れないように寝る。
こんな寝かたでは入眠できないと思いきや、処方された睡眠薬を飲んでたためいつの間にか眠りにつく。
植毛手術後1日目(手術翌日)
■術後1日目
手術翌日はクリニックにて術後の確認。
包帯を取ってもらう。包帯はギチギチに巻いてあったため外すとかなり楽になる。
うえたは家族に完全に内緒で植毛を受けたため、家族に植毛したことがバレないよう夜遅くに帰宅。
家族バレを防ぐには手術後数日間は極力家族との接触を避けることがポイント。なので帰宅までホテルで休憩。
また手術翌日は洗髪OK。ただし普段より優しく移植部はこすり洗いはせず、お湯で濡らし洗い。
逆にドナー部は感染予防の意味でしっかりと洗う。
手術時に頭皮についた血が洗い流され血の匂いが浴室に充満。
ドナー縫合部を触ると思いのほか長く思わずギョッとするのはFUTあるある。
植毛は家族にも内緒なので、術後1週間は夜遅めのお風呂&冷風ドライヤー。
一週間ほどコソコソ生活が面倒。まぁ長い人生の内のせいぜい一週間と言い聞かせる。
植毛の家族バレを回避するポイントをまとめた記事はこちら。
植毛手術後2日目~1週間後
■術後2日目
洗髪したての移植部とドナー部。
植毛のため会社を休んでいたが、3日目から出勤。バレないか緊張する。
■術後4日目
移植毛が既に長い。 マーカー部分は元々無毛で今回植毛したエリア。
ドナーの髪を長めに採取のうえ移植し、植毛直後からいきなり移植毛が長くフサフサに見える技術とのこと。
また、このタイミングで植毛直後の最大の副作用「まぶたの腫れ」が起こる。
家族にも会社の人にも「ものもらいができた」でやり過ごす。自分が思うほどまぶたの腫れなぞ誰も気にしていない。
■術後6日目
見た目の変化は特になし。 しかし、かゆい。
植毛部は極力さわらない方がよいのは分かるが、狂おしいかゆさが日に何回かくる。
いよいよ我慢できない時は、こすらず軽く指で圧迫する。
術後6日も経てば移植毛は定着してるはずだが、どうしても過保護になってしまう。
植毛手術1週間後~1ヵ月後
■術後1週間経過
一区切り。移植部のかさぶたは大分とれた。
ドナー部は相変わらず寝るときに痛い。若干かゆみも出てきたので治癒が進んでいる証拠か。
抜糸なしの溶ける糸で縫合。 ドナー部の縫い目のボコボコをちょいちょい触ってしまう。
ここまで家族にも会社にも一切バレず安堵。生活のリズムも植毛前にほぼ戻った感じ。
■術後2週間経過
見た目の変化はほぼなし。 移植毛は術後一旦抜け落ちるそうだがまだ脱落は特になし。
移植部のかさぶたは大分取れた。 取れたかさぶたが大きなフケみたいで汚ならしい。
寝るときのドナー部の痛みは落ち着く。
もはや完成形?と思うほど以前より一気におでこが狭く、黒々している。
今までやってきたAGA治療は抜け毛キープがメインのため、植毛の圧倒的な威力を体感する。
鏡を見るのが楽しい時期。
■術後3週間経過
植毛した毛が1週間前に比べて一気に抜け始める。
これは、移植毛は頭皮に生着したのち、一旦抜け落ちその後生え変わるので植毛後の正常な状態。
生え揃う前に移植毛が一旦抜けることは認識済みなものの、気は滅入る。
この時期からネットの他の植毛経験者の経過と比べ始める。
他と比べて抜けるのが早すぎるのではと動揺。自分だけが失敗したかと不安になる。
■術後1ヵ月経過
移植毛の抜け毛は進行中。
移植部の頭皮の赤みも薄くはなったがまだまだ赤い。 1ヵ月も経つと移植部のかゆみはさすがに落ち着く。
ドナー部もかゆみやや落ち着くが、プツプツしたできものが地味に痛い。しびれは依然として継続中。
植毛手術1ヵ月後~3ヵ月後
■術後2ヵ月経過
移植毛はほぼ抜け落ちる。既存毛も抜けている気がする。
ドナー部にできたニキビにしては固めなポツポツが治らない。触ると痛みあり。
FUTの縫合は溶ける糸を使用したため抜糸の必要なし。溶けた糸がポロポロ取れ始める。
植毛直後は一瞬おでこが狭くなったがこれでまた元どおり。
これから本当に生えてくるかその事ばかり気になってしまう。
■術後3ヵ月経過
移植部:ほとんど移植毛が失くなる。既存毛のショックロスはどうやら無さそう。
ドナー部:ニキビ状のものがカチカチになってくる。良くなるのか見当がつかず。
植毛が生え揃ったらどんな髪型が出来るか頻繁に夢想する。
移植毛が抜け落ちた時期の現実逃避におすすめ。
植毛後はこの時期が精神的に一番つらいです。
移植後は一旦毛が抜けることを理解しておきましょう。
理解していても不安になるのに知らなかったら相当パニックになります。
植毛手術3ヵ月後~6ヵ月後
■術後3ヵ月と2週経過
移植部:細くて短い毛が急に生えだす。
生えなかった場所に毛が生える嬉しさもひとしおだが、何より「植毛失敗してなかった」の安堵の方が大きい。
周囲にばれぬよう時間をかけ、大金をはたき、術後の生活制限に苦労した甲斐をようやく実感する。
■術後4ヵ月経過
移植部:少しずつだが確実に発毛あり。
まだまだ戦力外ではあるが、薄毛部分が減りおでこの面積が狭まりかなり嬉しい。
ドナー部:ニキビ状の「何か」は治る気配なし。
「ニキビじゃないかも…」といった気持ちが段々確信に変わってくる。移植毛が生える喜びに反比例して不安がつのる。
■術後4ヵ月と3週経過
移植部:順調に移植毛が伸びていく。しかし密度はまばら。
今回の植毛で生え際を2cm近く下げた。
ドクターと生え際の下げ幅を決める際、「出来るだけ下げて」「少しでも狭く」と粘りに粘っての2cm下げ。 少し欲張ったかなと後悔する。
■術後5ヵ月半経過
移植部:急に大幅変化。一気に生え際濃くなり額が狭く見える。「昨日と大違い」といった印象。
「移植毛の伸びが実感できるのは術後6ヵ月くらい」と言われてるのは嘘じゃなかった。
ドナー部:こちらは不安だらけ。術後からニキビの悪化した様なできものがずっと治らない…。
■術後6ヵ月経過
植毛術の成果をはかる最初のポイントとなる6ヵ月が経過。 額は本当に狭くなったと実感する。
移植毛はまだ細いが、長年やってきたAGA薬物治療では絶対に生やすことのできない、しっかりとした毛が無数に生えている。
嬉しくてまた鏡を見るのが楽しみになる。
植毛手術6ヵ月後~1年後
■術後6ヵ月半経過
術後の定期検診でクリニックへ。
移植部は順調。問題はドナー部。ずっと治らなかった多数の出来物は「毛嚢炎」とのこと。
しかも、ドナー採取部の縫い合わせた部分から本来生えるべき毛髪が、皮膚の外に出られず出来物の中に留まっているため摘出する必要あり。
急遽、メスを使った摘出手術が開始。軽い気持ちで定期健診を受けたつもりが大ごとになる。
■術後7ヵ月経過
移植毛は日に日に濃くなってきている。前髪のセットがかなり楽になる。
おでこが数センチ黒く見えるだけで一気に薄毛感が下がることを身をもって実感。
ドナー部の「毛嚢炎」は順調に回復中。
■術後8ヵ月経過
移植毛の密度は35~40株/1c㎡。術後1年以上経過しないと完成形は分からないが、現時点で予想を上回る満足度。移植毛が太く伸びれば満足度はさらに増すはず。
この時点で「こめかみ」も植えればよかったかと反省。
植毛の味をしめたので2回目をやろうかどうか考え出す。
■術後8ヵ月半経過
風邪で髪を洗っていない状態。 寝癖でゴワゴワだが薄毛感は自分では感じなくなった。
「朝起きがけのゴミだしや夜中のコンビニもヘアセットを気にせず行けちゃう感じ」と言えば、薄毛の人達には分かってもらえるはず。
薄毛の人間はフラっと外出するのも一苦労なのだ。
■術後1年経過
〇植毛をやってみての正直な感想
満足・不満足それぞれあるけれど「満足」が圧倒的に上回る。
生え際が狭くなり嬉しい!ヘアセットが本当に楽になる。
これはAGA治療を長年行っている人ほど実感できると思う。フィナステリドやミノキシジルでは到達できない効果が植毛にはある。
〇植毛の不満2つ
1つ目の不満は「生え際の密度がもう少し欲しい」こと。
自分は1回目の植毛で生え際を2cm近く下げた。おでこの「広さ」は人並みとなり満足するも「密度」は足りない。
普通の人の髪の密度は約80~100株/1c㎡。 対して1回の植毛で可能な密度上限は約40株/1c㎡。
植毛ではどんなに頑張っても半分の密度しか実現できない。
2つ目の不満は「ドナー部のFUT横線傷が想像より太かった」こと。
おそらくこれ以上時間が経過しても改善は見込めない。FUTのデメリットである「髪型の自由度の制限」は確かだった。今後短髪にする際は結構気を使うこととなる。
植毛を受ける前に絶対に知っておいて欲しい事、それは「植毛の限界(リミット)」
こちらの記事を事前に読むことで、植毛後の不満はなくなります。
植毛前と植毛手術から1年後の比較
■植毛前
■植毛1年後
このように植毛は発毛効果の高い治療法ですが、植毛クリニックの選択を誤ると非常に残念な結果となり、精神的にも金銭的にも大きなダメージを受けることとなります。
植毛経験4回の筆者(うえた)がこだわり抜いて選んだクリニックで植毛を行えば、1年後は笑顔と自信が増えていること請け合いです。
まとめ
振り返ると、植毛手術後の1年間はあっという間です。
約1年でこれだけの効果が見込める薄毛治療は植毛だけです。
私の場合、植毛後は髪に関する悩みはほぼ無くなり、自信と積極性が高まりました。
植毛は「髪が増えて見える」以上のメリットを与えてくれます。
植毛を迷っている皆さん。受けてみる価値は十分ありますよ。
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